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沙羅双樹 - wakamatsuさんのブログ
wakamatsu さんのブログ
庭の沙羅双樹が枯れてしまった。
水も肥料もきちんと遣って消毒もしていたのに、そして新芽まで出揃っていたのに何故か急に枯れてしまった。
沙羅双樹は夏椿の通称(大辞林)で、インドの本種の沙羅双樹は、日本では植物園か一部の寺院に植えられている程度の珍しい植物らしい。
平家物語の冒頭に出てくることでよく知られている。
祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響あり
沙羅双樹の花の色 盛者必衰の理をあらはす
驕れる者久しからず ただ春の夜の夢の如し
猛き人もついには滅びぬ ひとへに風の前の塵に同じ
今まで特に気にならなかったが、なぜ沙羅双樹の花の色は盛者必衰の理なのだろうか。
お釈迦様が入滅された時には、色が変わったのは幹で、花の色ではなかったという。
幹は鶴のように白く変わり、鶴林という言葉の語源になっている。
ここで言う色は、「敗北の色が濃い」等の表現に使う「趣・気配」の意味だろうか。
そうだとすれば、花をつけても一日で落ちる様子を指すのだという解釈にも納得がいく。
方丈記に出てくる朝顔と同じだ。
お釈迦様の入滅の時、8本の沙羅双樹の半分が枯れ、残りの半分は栄えるように咲いたという。
これは四枯四栄という言葉の由来となっているが、盛者必衰の譬えとしては解釈に苦しむ。
栄えるのも枯れるのも因果関係の一面的な見方ということなのだろうか。
生と死を表裏一体とする見方のようにも見える。
人生を川の流れに譬える方丈記に見られる仏教の無常観と通ずるものがある。
いずれにしても沙羅双樹は枯れやすい木であるようだ。
木が枯れて、最近私はその木から無常観のメッセージを強く感じている。
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