「ウィキリークス、「影のＣＩＡ」のメール５００万件公表」

と題する記事が２月２７日付けの朝日新聞ｗｅｂ版に、

http://www.asahi.com/international/update/0227/TKY201202270372.html

「米企業のメール５００万通公開　ウィキリークスハッカー集団「アノニマス」から提供？」

と題する記事が産経ビズ２月２８日版に掲載された。
http://www.sankeibiz.jp/macro/news/120228/mcb1202280104000-n1.htm

Wikileaksは、社会の秘密を暴露する目的の集団である。
ネットで盗んだクレジットカードで慈善団体に寄付したりしているという。
共同作業を意味するwikiの名前と漏洩を意味するleakを名称に用いている。
アノニマスは天下無双のクラッカー集団である。
英語で匿名の意味がある。
この双方が結託して米企業のメール５００万通を盗み出し、隠されていた
見られたくないメールを公開したというのだから心穏やかでない人は多いだろう。

この団体の首謀者アサンジは、社会の完全な透明性を訴えており、悪を
暴露するためには違法な手段も厭わないとしている。

情報を違法な手段で入手して、政治家の悪事などを暴露しているが、
アメリカの政治家や政府はこの情報入手の違法性を追求する一方で、
公開された内容によっては、その情報を否定し、その間違いを立証せねばならず、
手を焼いているようである。

アサンジは昨年１２月７日にロンドンで婦女暴行容疑で逮捕されたが
別件違法逮捕との噂もある。本来の容疑で逮捕できない事情があるものと
みられる。

悪を悪が摘発する構図になっている。

因みに今回公開されている記事の一部は、
http://wikileaks.org/wiki/Category:Japan
などに掲載されており、その中には動燃のもんじゅナトリウム漏れ事故直後の
映像のノーカットビデオなども公開されている。

「Media/情報漏洩用Wiki「ウィキリークス」近日オープン予定」　　記事
との記事も見られるところ日本にとっても、これは対岸の火事ではないようだ。

しかし、一方で昨年2月3日、ウィキリークスはノーベル平和賞の候補に推薦
された、とロイター通信は伝えている。
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-19359220110202
ウィキリークスはいったい善なのか悪なのか。

昨年のＩＴｍｅｄｉａＮｅｗｓに
「正義のジャーナリズムか、史上最悪の情報テロか？
――『全貌ウィキリークス』で読むWikileaks 」
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1102/10/news107.html

という記事がある。ウィキリークスとアサンジについてもっと知りたいと
思われる方はお読みになるとよい。