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塩と米 - wakamatsuさんのブログ
wakamatsu さんのブログ
昨日昼食をとった中華料理の店の表に塩のホウロウの看板がかけてあった。

昔塩の販売店だったところだろうか、それとも、趣味でアクセサリとして店頭に掛けているのだろうか。
塩を販売している様子はない。テーブルの上にさえ塩は置いてなかったのだから。
この塩の看板は昔はあちらこちらでよく見かけたものだが、最近はあまり見かけなくなった。
もともと、この看板は、塩が専売であった頃販売許可された店だということを示す証明書だったわけで、専売制がなくなってもうかれこれ15年くらいになるのだから見なくなるのも当然である。
これらの看板の写真を集めて紹介しているサイトがある。
旧漢字の鹽の字が使ってあるのもある。
http://www.geocities.jp/kazetaro2002/kosyakei102.html
私が見かけた看板には下に広告がついていないが、広告のついたものが当時は多かった。
専売下にあった塩の販売店のネットワークは全国津々浦々まで浸透していたから広告媒体としても効果的に機能していたものと思われる。
主食である米についてもかつては配給制度があり、自主流通米が制度上認められるまでは販売の許可制がとられていた。
塩もそうだろうが、当然許可を与える際には信用調査などが行われた上のことであったと思われる。この販売網も全国津々浦々まで浸透している。
配給制がなくなって営業不振となった米屋の販売網に目をつけて、宅配便の代理店業務を企画した会社がある。皆様もよく御存じのヤマト運輸である。
販売網を自力で開拓していくのは大変なことだが、信用のおける全国網が整備されていて、しかも仕事を欲しがっていたのだから、こんないい話はなかったであろう。
この会社が成功したのは、米屋のネットワークを味方にしたこととコンピュータを用いてリアルタイム処理を導入したことだと同社の方から聞いたことがある。
塩屋のネットワークを利用しようと思う人はいなかったのだろうか。
今となってはもうタイミングを逸しているとは思うが。
塩は米ほどおいしくなかったということだろうか。
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