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Natureの論説 - wakamatsuさんのブログ
wakamatsu さんのブログ
科学誌 Nature の昨年9月3日の論説に日本政府の福島第一原発の対応を批判した記事 があるのを見つけた。
この雑誌は、科学分野の権威ある論文誌で、政治的な記事を見かけることはあまりないので、これは異例のことである。
この記事の邦訳が思想家の内田樹氏のブログにアップされている。
訳者の意見の是非はともかく、邦訳は概ねNatureの記事の要旨を伝えている。
記事は「Nuclear error」と題され、
2011年3月に福島原発に被害を与えた地震と津波の後、この地域を除染するための努力は今後長期にわたるものとなり、技術的にも困難であり、かつとほうもない費用を要するものであることが明らかとなった。
政府の過去の対応と情報政策から判断する限り、日本政府も、東電と同じく、この状況を制御し、パブリックに対して情報を開示する能力がもうないのではないかという疑念を抱かせる。
日本は国際的な専門家に支援のための助言を求めるべきときを迎えている。
などと批判されている。
私はNatureの記事の内容は正鵠を得ているものと考えるが、二つだけ腑に落ちないことがある。
それは、
この記事の重大さとNatureの信用力を勘案する時、これについて国内でなぜ目立った報道がなされないのか。
この記事に対する日本の科学者の意見がなぜ聞こえてこないのか。
ということである。
報道されたが、私が気がつかなかっただけなのだろうか。
意見が聞こえてこないのは日本の科学者が沈黙しているからなのだろうか。
もしそうだとしたらなぜなのだろうか。
意見はいろいろあってよいと思うが、報道統制によってそうなっているのではないことを切に願うものである。
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