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回文と遊び心 - wakamatsuさんのブログ

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wakamatsu さんのブログ

 
2014
7月 21
(月)
17:25
回文と遊び心
本文

Excite Newsは、2014年4月24日付けで 

【回分旋律】奇才バッハの知られざる曲が凄すぎる!! 「曲に隠されたメビウスの輪」とは?

と題する記事を掲載している。
回分とあるのは、回文の誤植と思われるが、まず、回文についてレビューしてみよう。

「たけやぶやけた」(竹藪焼けた)のように左から読んでも右から読んでも同じになる言葉は、回文と呼ばれる。
回 文 優秀作品  というサイトには、

シンカンセンエンセンカンシ   (新幹線沿線監視)
タッタイマガンガマイタッタ    (たった今、雁が舞い立った )

など秀逸な作品が多く掲載されている。
初夢につきものの宝船についても有名な 回文が知られている。

なかきよの とおのねふりの みなめさめ なみのりふねの おとのよきかな
長き夜の 遠の睡(ねむ)りの 皆目醒(めざ)め 波乗り船の 音の良きかな

また回文とよく似た倒語というものもある。
これは、左から読んでも、右から読んでも意味が通じる言葉で、回文のように同じ言葉になるわけではない。
倒語・たいこめ のページには倒語の例が紹介してある。
作者は不明だが 倒語の名作と言われているものに、

よいしれうらなうなかよいあのこ   ( 酔いしれ占う仲良いあの娘 )

というのがあるそうだ。後ろから読むと、

このあいよかなうならうれしいよ   ( この愛よ叶うなら嬉しいよ )

となり、別の意味の言葉となる。
この倒語の場合は、さらに、前から読んで、続けて後ろから読むと、一続きの言葉となって意味が通じるという秀作である。これは当然回文になっている。

よいしれうらなうなかよいあのここのあいよかなうならうれしいよ
( 酔いしれ占う仲良いあの娘 この愛よ叶うなら嬉しいよ )

ローマ字単位の回文では、「akasaka」などが知られており、「ipod!」のような点対称の回文も最近では話題に上るようになってきた。

音節単位の倒語ではないが、口車に乗るという言葉の言われが 転じ言葉・倒語の語源薀蓄 - 奨学金ナビ 知恵袋マスターのページ  に紹介してあり面白い。

昭和二年、漢字を読める外国人が駅で「乗車口」の字を見たが、右から書いてあったため「口車乗」と読み、訳が解らず駅係員に「これは何ですか」と聞いたことが面白いと評判になり、あり得ないことの例えとして広く使われるようになった。

という。

言葉の代わりに音楽で回文を作ると、これを回文旋律と言うそうだ。 【回分旋律】奇才バッハの知られざる曲が凄すぎる!! 「曲に隠されたメビウスの輪」とは? - エキサイトニュース(1/2)  というサイトには音楽の父バッハが作った回文旋律の曲「蟹のカノン」について解説してあり面白い。

蟹のカノン   Mathematical Institute of the Serbian Academy of Sciences and Artsより

これを動画にして解説してあるのは
【回文音楽】ここまでくるともう… 奇才バッハが生み出した永遠に終わらない旋律が凄すぎる!!(1/2)|TOCANA  のサイトである。
二つのパートがあり、お互いに倒語になっている。
右側のト音記号と調子記号が鏡像対称になっていることに注意。
そして、二つのパートを同時に演奏すると互いに調和するよう作曲されている。

パートI           ABC........XYZ zyx..........cba

パートII          abc........xyz ZYX..........CBA


さらに真ん中で切ってパートを入れ替えて楽譜を裏に貼り、両端を捩じり貼り合わせてメビウスの帯にすると 以下のように延々と続く楽譜ができる。 ( 動画参照 )

パートI   ABC...XYZ zyx...cba abc...xyz ZYX...CBA ABC...XYZ zyx...cba abc...xyz ZYX...CBA ....

パートII   abc...xyz ZYX...CBA ABC...XYZ zyx...cba abc...xyz ZYX...CBA ABC...XYZ zyx...cba ....

ドレミの順列 Part2  回文的逆行可能なカノン  には、モーツアルトが作った(?)とされる、「回文的逆行可能なカノン」と呼ばれる曲がある。

向かい合って座った相手から読める楽譜を作るという趣向だそうで、倒語と組み合わせると非常に複雑な対称性を備えた楽曲ができるということのようだ。
右側のト音記号と調子記号が逆さまになっていることに注意。
「ipad!」のような対称性を備えた倒語といえる。
実に面白い趣向である。
当時の作曲家の間で流行っていたものと思われる。

回文に関わる色々な作品はどれも遊び心が満ち溢れ、創作というものの楽しさを感じさせる。
独創性は遊び心の中から芽生えるものかもしれない。

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