磁気を見る - wakamatsuさんのブログ
wakamatsu さんのブログ
先週の日曜日7月12日のヒストリーチャンネルで「量子物理学の秘密」という番組を見ていたところ、意外なことを知った。
コマドリは地磁気から方角を知る能力があることが知られていたが、どうやってあの微弱な地磁気を感じることができるかは謎とされていたそうだ。
それが近年になって解明されたということである。
webで調べてみると、WIRED の2011年の記事にこのことが解説してある。
磁気を感じる感覚器官は目にあり、量子力学的現象から惹き起こされる化学反応により磁気を感じるという。
量子力学的現象の中でも量子縺れが関係しているという。
番組によると、犬や人など他の動物も量子効果に依存する感覚器官をもっているという。
犬や人の場合、それは、鼻であり、嗅覚は、量子効果による化学変化により知覚されるのだという。
嗅覚は、臭い物質とそのリセブターの働きによる鍵と鍵穴説で従来教えられてきたが、この解釈は現在は適切ではないという。
ケーキ材料のマジパンの臭いとシアン化水素の臭いはどちらもアーモンド臭でよく似た臭いだが分子の形はまるで違うと話していた。
量子力学の影響は原子レベルの極ミクロな世界でのみ影響の現れる現象だと思っていたので、これを聞いた時は本当に驚いた。
量子コンピュータなどは最近よく耳にするようになってきているが、動物の感覚器官にこれらが利用されているとなると、量子力学ももっと身近な学問になってくるかもしれない。
これらの発見により、最近量子生物学という研究分野ができたという。
目は光、即ち電界と磁界の組み合わさった電磁波の分布を2次元的に感じる器官として機能しているので、磁場が感じられる器官があってもおかしくないとも思える。
コマドリは風景に磁場の描く模様を重ねて見ているのだろうか。
磁場を見るコマドリの視野を覗いてみたいという好奇心に駆られる。
コマドリ Wikimediaより
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