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坊っちゃんの塔 - wakamatsuさんのブログ

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2016
2月 15
(月)
20:19
坊っちゃんの塔
本文

私の現在の職場は神楽坂の東京理科大学のそばにある。
通勤途上いつもキャンパスの横を通るのだが、キャンパスの芝生の中に、幾何学的なモニュメントが立っている。
これは、「坊っちゃんの塔」というらしい。

 

     坊っちゃんの塔                    説明


約2年前に設置されたものだが、説明によると、その塔は、夏目漱石の小説「坊っちゃん」の主人公がこの東京理科大学の前身の東京物理学校卒業の教師であったことに由来する由である。
塔の存在には当初から気付いていたが、最近までその由来等については知らなかった。

この大学を卒業した実在の人物の何らかの記念のモニュメントかと思っていたが、小説に登場するバーチャルな人物とリアルな大学との融合の産物であることがわかった。
実に面白い趣向である。

この塔はペンタドロンと呼ばれる幾何学的な5面体の立体を組み合わせて構成されているという。
この説明の中に、ペンタドロンの展開図まで示されている。

3次元空間を埋め尽くす平行多面体は、結晶学などの分野で研究され、結晶は230種類あることが知られている。
これらの立体がいくつの「立体のもと」から構成されうるかが問われていたが、その結果、ペンタドロンという一種類の「立体のもと」からすべて作られることが判明した。
ペンタドロンについては、 ペンタドロンとはなにか に簡単な解説があるので参考になるかもしれない。

実は、「3次元空間を埋め尽くす」、いわゆる、空間充填問題については、私も以前関心をもったことがあり、1990年の日本電子工業振興協会の特別講演で「電子デバイスにかける夢」というテーマで結晶成長について講演を行ったことがある。

結晶として成長するためには、稠密に原子配列がなされる必要がある。
実は稠密な配置にもゆとりがあり、したがって配置には任意性がある。
それゆえ結晶成長で成否が分かれること、シードが必要なわけ、結晶のパターンがいくつか存在すること

等を話したことを記憶している。
詳しい内容に関心をお持ちの方は、講演録 を御参照頂きたい。
講演録の該当部分は、「結晶構造のもつ情報」の部分である。

それから二十数年後の2012年4月30日の朝日新聞で 立体の「もと」大発見 と題する記事が報道された。
リンクはweb版で前日の日付になっている。
私は予てから充填問題に関心があったので、この記事に非常に興味をもったことを今もはっきり覚えている。

そして、この度坊っちゃんの塔の由来を知ったので、何だかまた旧知に出会ったように嬉しくなったのである。

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