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私の関心  - 若松 茂三

ときわ橋 - wakamatsuさんのブログ

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2012
5月 30
(水)
22:00
ときわ橋
本文

東京駅のそばに日本橋川が流れている。
そこには、二つの「ときわばし」がある。
その辺りをよく知る人は、常盤橋と新常盤橋のことですね、と納得する。
しかし、新常盤橋を入れると実は橋が三本あるのであるが、地元の人にも今はあまり知られていないようだ。

日本銀行の近くの交差点に常盤橋という橋がある。
交通量の多い橋である。
ところが同じ川のその橋から100mも離れていない日本橋川の上流にもう一つ常磐橋という橋がある。
ここはもともと車を通さない、人道橋だったが、昨年の震災で壊れ、危険だということで現在は通行止めになっている。
どちらも「ときわばし」と読む。
だが文字が少し違う。下が皿の盤と下が石の磐の違いである。
そのさらに上流130m位のところに新常盤橋があるのである。

 常盤橋  

 常磐橋  

 新常盤橋

なぜこのような紛らわしい名前をつけたのだろうか。

歴史を紐解いてみると、真ん中に懸かっている今の常磐橋が、最初にでき、大橋とも浅草口橋とも呼ばれていたそうだ。
この橋に名前を付けよと幕府から町年寄の樽屋に下命があり、常盤橋を献上し命名された。
常盤橋の名は金葉和歌集の歌から引用したもので幕府の繁栄を称える意味が添えられていたという。
明治になってそれまでの木造の橋は石造りに懸け替えられた。
その後電車を通すためその下流に常盤橋が懸けられたため、新橋と区別するため旧橋は常磐橋と改称されたという。
その時には、皿は割れるが石は割れにくいと縁起を担いだという話も伝えられているが、それだと新橋に常盤橋の名を付けたことが腑に落ちない。webで見る限り磐と盤の使い分けはかなり混同が激しいので諸説ある中でどれが正しいのかよく分からない。

最も古い、今は使われていないアーチ橋の常磐橋が趣があっていいと思うのは私だけだろうか。
 

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