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下灘駅 - wakamatsuさんのブログ
wakamatsu さんのブログ
愛媛県のJR予讃線に下灘という駅がある。
私の高校時代には汽車通学で毎日通過していたので、見覚えのある懐かしい景色である。
私は、老親の様子を見に先週から帰省している。 両親と一緒に出かけた機会に、ドライブがてらこの駅に立ち寄ってみた。
wikipedia によると、一日の乗降客がわずか60人程度の極めて長閑な簡易委託駅である。
田舎のどこにでもありそうな駅だが、いろいろ話題性のある駅でもある。
ホームのすぐそばまで海が迫っていて、日本一海に近い駅として知られていた。
過去形となっているのは、ホームと海の間を埋め立てて国道が作られたため、少し海が遠ざかり一位の座を明け渡したからである。
また、この駅は日本一夕陽の美しい駅としても知られる。
しかし、夕陽の美しさというのは、海の近さとは違って、客観的な尺度がないので、日本一夕陽の美しい駅というのは、全国には数か所あるらしい。
青春18きっぷのポスターにはたびたび登場しているので、駅などでご覧になった方も多いと思う。
そういうわけで、鉄道ファンには、人気の駅として有名である。
列車はホームの海側を通るので、駅名標は海の方に向けて立てられていたが、海と一緒に駅の写真を撮りたいファンの強い要望に応えて、両面に記載された駅名標が立てられたという話である。、
この駅は、いろいろなロケにも使用されており、「男はつらいよ」の第19作「寅次郎と殿様」の冒頭のシーンとしても撮影されている。
寅さんがベンチで昼寝をしていて駅員に起こされるというシーンだ。
しかし、今は駅員もいないし、出札の委託を受けていた近くのタバコ屋も廃業してしまったので、そんな光景は今は見られない。
美しい瀬戸の海の風景は今も変わらないが、一見昔のままのこの駅でさえいろいろと変化してきている。
親が年を取るのも当然だと思う。私の汽車通学の日から、もうかれこれ半世紀が経とうとしているのだから。
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