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動かせぬ虎石 - wakamatsuさんのブログ
wakamatsu さんのブログ
2012
4月
11
(水)
00:23
本文
神楽坂の坂を登りつめたところに善國寺という日蓮宗の寺がある。
ここにも阿吽の形をした狛犬が一対置かれている。
ただここのは虎の形をしていて虎石というらしい。
虎というのも珍しいが、右側の阿形の虎の台座になっている石には
何か不の字に似た符号のようなものが刻んである。
少し離れたところに解説があって、これは几号水準点なのだそうだ。
水準点とは測量に用いる標高の基準となる標石のことで几号水準点(明治初期の水準点) のページに詳しい。
そこの記述によると、
几号水準点の設置は、実際には灯籠、鳥居(華表)、道しるべ、橋台などの永年保存される構造物に刻まれたものが多かった
そうである。
山頂などで三角点の標石は何度か見たことがあるが、水準点をしかも繁華街で見つけたのには少なからず驚いた。
移動したもの紛失したもの等が多く、現存する几号水準点は珍しいという。
寺の虎石は将来とも動かさないだろうとの見通しのもと台坐の石が標石として用いられたと思われる。
これこそが本当の「お不動さん」である。
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